水曜どうでしょうのテーマ曲・印象的な使用曲まとめ~メインテーマ「1/6の夢旅人」から大泉さんの鼻唄まで~
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「水曜どうでしょう」に関する観光・地域情報を主に紹介している「水どう帳」ですが、このページでは番外として「水曜どうでしょう」に登場した様々な楽曲を特集しています。
良曲との出会いも多い「水曜どうでしょう」。その中でも特に印象的な曲達を、テーマソングやVTR中の挿入歌、企画道中に購入したCDや大泉さんの鼻唄まで幅広くピックアップしました。
番組メインテーマ
まずはじめに、「水曜どうでしょう」の多くの企画に共通して使用されるメインのテーマ曲を紹介します。
1.「1/6の夢旅人」/樋口了一
番組のために制作された、シンガーソングライター樋口了一の楽曲。
曲名は募集して決められたもので、“1/6”はサイコロ(の旅)を表す。
放送ではサイコロ4(伊勢神宮へ向かうシーン)で初めて流され、以降、要所のBGMや再放送版のエンディングテーマなどに多用、番組のイメージソングとなっていった。大泉さんは、主に原付(カブ)走行中のヤマ場や、海が見えた時などにこの曲をかけたがる。
後に、ちょっとした勘違いから、メロディがV6(20th century)の楽曲「always」(YouTube)に提供されたことによる著作権問題が発生、番組のメインテーマは次項の新曲へと移り変わっていく。
(※最終的に著作権問題は解消して再アレンジ、オリジナルのテレビバージョンも収録した「1/6の夢旅人/二度目のありがとう」が2005年にリリースされている。)
登場する企画
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72時間!原付東日本縦断ラリー
「海だぁ やったぁー」「ダガダンッ!」「かかったかかった!」「水曜どうでしょーう!」
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原付西日本制覇
「なんだろうね、カブをやるとなぜか…1/6の夢旅人を歌いたくなるねぇ」
- その他、レギュラー放送期【サイコロ4】以降の様々な企画
2.「1/6の夢旅人2002」/樋口了一
上記「1/6の夢旅人」の著作権問題後、新たに制作された樋口了一の楽曲。歌詞はほとんど前作のままでメロディが一新されている。
原付ベトナム最終回のエンディングで初めて流されたため、レギュラー放送では1度しか登場していない。
尚、この時の音源は樋口氏が自宅で飼育するインコ(ポーちゃん)の鳴き声が意図せず入り込んだもの(通称「インコバージョン」)で、その後リリース用に再収録された。
以降、新作や再放送、DVDのエンディングや挿入歌に使用されるようになり、前作を凌駕するほどの番組イメージソングとして定着していった。
(※CD EXTRA及び、どうでしょうDVD第4弾「サイコロ3~自律神経完全破壊~前編/後編 完全版」の特典映像には樋口氏とミスター、大泉さん(実質、藤村Dも)の対談映像が収録されており、インコについてもここで打ち明けられている。)
(※レコードレーベル名の「ランブータンレコード」は、【原付ベトナム】に登場した果物「ランブータン」に由来している。)
登場する企画
- 【原付ベトナム】以降の様々な企画
3. 番組オープニング,予告編
オープニングテーマは番組オリジナル楽曲で、曲名は「How do you like Wednesday?」または「水曜どうでしょうタイトル」。
また、従来の予告編などの映像には映画「ガメラ」の楽曲が多用されていたが、後の新作やDVDなどではオリジナル楽曲「水曜どうでしょう予告編」を使用するようになっている。
(※尚、【原付東日本】では大泉さんの要望により最終夜のオープニングが「なまはげ」のVTRになったこともある。)
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[水曜どうでしょう official website] よくある質問&解答
https://www.htb.co.jp/suidou/faq/#00005 -
水曜天幕團 グッズ情報
https://www.htb.co.jp/suidou/suiten/goods/index.html
企画限定のテーマ曲
「水曜どうでしょう」では、企画内での流れから例外的にメインテーマの曲が代わることもありました。
ここからはそんな企画限定のテーマソングを紹介していきます。
4.「自動車ショー歌」/小林旭
歌手で俳優の小林旭(こばやしあきら)が1964年(昭和39年)にリリースした楽曲。歌詞は自動車にまつわる固有名詞を用いたダジャレで構成されている。
対決列島企画の道中、車内BGM用に購入したカセットテープ「小林旭 ベストヒット全曲集2」に収録されており、「瀬戸大橋」を渡る際に大泉さんが“♪自動車ショー歌 唄 小林旭 with 大泉洋”として歌を披露。以降企画(“西日本編”)のテーマソングとなった。
尚、これより前の企画ヨーロッパ・リベンジでも、小林旭が話題に上がった際に大泉さんが同曲を口ずさんでおり、その時替え歌として飛び出たミスターの“公園のベンツで彼女にアウディ”は傑作ダジャレのひとつとなっている。
(※日本クラウンからリリースされた楽曲だが、番組に登場した音源はソニーから発売されているアップテンポなアレンジのもの。車内の映像ではカセット収録曲の「アキラのジーンときちゃうぜ」や「シベリア鉄道」なども流れる。)
(※後に大泉さんが主役声優を務めたアニメ映画「茄子 アンダルシアの夏」では、忌野清志郎が歌う同曲の替え歌「自転車ショー歌」がエンディングテーマとなっている。)
登場する企画
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対決列島~甘いもの国盗り物語~
「さぁ!それでは聴いて頂きましょう…綺麗な夕暮れの瀬戸内海を背景に…」
「♪あの娘をペットにしたくって…」
5.「川」/In the Soup
神奈川大学で結成された4人組ロックバンド「In the Soup」の5thシングル。
もともとは、2000年の「水曜どうでしょう」休止中に制作されたスピンオフドラマ「四国R-14」のエンディングテーマとして使用された楽曲。
ユーコン川下り最終日の起床時に、“札幌に帰る夢を見た”という大泉さんが同ドラマでのセリフを振り絞るように発した後で歌い出し、そのままその企画のエンディングテーマにもなった。
登場する企画
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ユーコン川160キロ~地獄の6日間~
「オレたちは帰るぞ 必ず札幌に帰るぞー!」
(※ドラマ「四国R-14」でのセリフは、“俺たちは帰るぞ 札幌へ帰るぞ 絶対に帰るぞ”)
6.「The ABBA Generation」/A★TEENS
企画のテーマ曲というわけではないが、北欧の旅では、スウェーデンの4人組ポップグループ「A★TEENS」の「ABBA」をカバーしたデビューアルバム「The ABBA Generation」が取り上げられる。
道中に“ノルウェーヒットチャート第1位”としてマクドナルド横のCDショップで真面目に購入、カバーされた「ABBA」の名曲と共に人間が破壊されていく様子が記録された。そして最後は、なぜか最もキツい海外企画となったこの旅の締めの回想VTRにてBGMに使用されている。
(※“ノルウェーソング”として紹介されるが、A★TEENSはスウェーデン結成のグループ。活動期間は1998年から2004年でオリジナル曲もリリースしたが、現在は解散している。)
登場する企画
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ヨーロッパ・リベンジ
曲名:「Dancing Queen」(聴き始め、車窓からの映像及び大泉さんの熱唱と共に)
「歌うな!このやろう」「いいでしょうムンクさぁん」
曲名:「Gimme! Gimme! Gimme!」(ついに壊れてしまった大泉さんが曲に合わせて膝を叩き続ける)
「イェーイ」「のってきた」「コントロールできません自分を」
曲名:「Super Trouper」(締めのVTRのBGM)
「だめだめ…今回ばかりは…しめてもらうよ」
特定のシーンでの定番曲
続いては、「水曜どうでしょう」企画内の特定のシーンで流れる定番のBGMや話題に上る曲を紹介します。
7.「汚れた英雄」/ローズマリー・バトラー
アメリカの女性歌手ローズマリー・バトラーが歌う、バイクレースを題材とした日本映画「汚れた英雄」(1982)の同名の主題歌(英題「Riding High」)。
原付(カブ)に乗って走る大泉さんは、自分達を映画のイメージと重ね合わせて毎回この曲を希望する。しかし後続車(D陣)から見える光景は、およそバイクレースとはかけ離れており、なかなか曲がかけられないというのがお決まりの流れ。
また、大泉さん自身も、西日本の旅では初めて後続車からカブ走行を観察し、後に“アンパンマンぐらいがちょうどいい”と評している。
扱われるのは主にサビの“♪Riding high~ Riding high~”の部分。
登場する企画
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72時間!原付東日本縦断ラリー
「かけてみるかい?」「どうだい?嬉野君」「止まってるようだもの」
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原付西日本制覇
「大泉くんどうだい、あの画にさぁ汚れた英雄かけられるかい?」
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原付ベトナム縦断1800キロ
「峠といえば汚れた英雄かけんだよ」「えー、歌の途中すいません」
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原付日本列島制覇
「これ汚れた英雄かかってんじゃないですかねぇ」「無理がないですかねぇ、姿勢に…」
8. アニメ「中華一番!」より「菊下楼(きっかろう)」
テレビアニメ「中華一番!」の劇中BGM。
“シェフ大泉”の登場及びメニュー紹介シーンで多く流れる。
(※DVD版などでは一部差し替えられている。)
登場する企画
9.「Prospero's Magic」
ピーター・グリーナウェイ監督の映画「プロスペローの本(Prospero's Books)」(1991)のために書かれた作曲家マイケル・ナイマンの楽曲。
北欧での道中、突然始まりシリーズ化された連続ドラマのオープニング曲として使用されている。
(※DVD版などでは差し替えられている。)
登場する企画
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ヨーロッパ・リベンジ
(“連続テレビ小説「フィヨルドの恋人」”オープニング)
大泉さんの鼻唄
大泉さんは「水曜どうでしょう」の旅の道中、歌を口ずさんでいることがよくあります。
どれも鼻唄というよりは、熱唱といった方が近いかもしれません。
以下、その中でも企画や当時の状況を強く印象付けたいくつかの曲を紹介します。
10.「ワゴン・マスター」/小坂一也
歌手で俳優の小坂一也(こさかかずや)が、「ワゴン・マスターズ」にボーカルとして参加し、1954年(昭和29年)に発表したデビュー曲。小坂一也は日本でのカントリーミュージック、後にはエルヴィス・プレスリーのカバーなどロックンロールにも力を入れ、1950年代にアイドル的人気を博した。
番組では、アメリカのカントリーミュージックの中心地「ナッシュビル」を通過する際に大泉さんが同曲を歌い出し、ディレクターのツボにハマっていった。
一連の流れを隣で聞いていたミスターは、“(大泉さんが)なんでこんな歌を知ってるのか?”そして“藤村さんがそんなにウケるほど面白いのか?”という2つの疑問を投げかけた。
(※ちなみに同曲が発表されたのは大泉さんが生まれる約20年前)
登場する企画
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アメリカ合衆国横断
(「マンモス・ケイブ」への道中、ナッシュビルを通過)
「和製カントリーだよ」「おまえ…なんでそんなもん知ってんの?」
「ナッシュビルといえばあれですよ、カントリーミュージックのねぇ、本場」「♪ワゴーンマスター 急げよ幌馬車…」「いい歌だねぇ」「この先を知りたいなぁ」
11.「マン・イン・ザ・ミラー」/マイケル・ジャクソン
“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの代表曲のひとつ。
四国お遍路の道中、鼻唄についての議論が一通り行われた後、洋楽好きの藤村Dへ向け大泉さんから大音量の応援歌が贈られた。
後のシリーズ第3弾では、決死の覚悟で向かった第12番札所「焼山寺」への暗い山道にて藤村Dから再びリクエストされる。
あらためて聴いても大泉さんの再現力の高さに気づかされる一曲。
登場する企画
12.「洒落男」
1928年に発表されたアメリカの楽曲。(原題「A Gay Caballero」)
日本語詞では1930年代に榎本健一(“エノケン”の愛称で知られる大正から昭和にかけて活躍した喜劇俳優、“日本の喜劇王”とも呼ばれる)などが歌っている。
ユーコン川にて、便意をもよおした大泉さんが“熊よけの歌”として歌い、森へと消えていった。
戻った大泉さんは、熊には襲われていなかったが、何やら様子がおかしかった。
登場する企画
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ユーコン川160キロ~地獄の6日間~
「〽おーれーは むらじゅーで いちばーん…」
その他の楽曲
上記の他にも「水曜どうでしょう」では様々な良曲が使用・紹介されていますので、いくつかピックアップしておきます。
13. サトウヨシアキの楽曲
DVD版のハイライトVTRなどには、北海道札幌市出身のシンガーソングライター・サトウヨシアキの楽曲がBGMとして使用されている。
14.「MARIE, MARIE」/SVEN-INGVARS
北欧の旅、ノルウェーにて上記「A★TEENS」のアルバムを購入する前、スウェーデンでの道中にはバンド「Sven-Ingvars(スヴェン-イングヴァシュ)」のCD「Älskar du mig(英訳:Do you love me)」が紹介される。
道中のガソリンスタンドにて購入、“最新のスウェーデン・ポップス”として軽快なナンバー「Marie, Marie」が車内で流された。
後々、ノルウェー入国の頃になると、大泉さんは後部座席で曲に合わせてすね毛を抜くことを楽しみとしており、すでに壊れ始める予兆を見せていた。
(※「SVEN-INGVARS」について、ミスターは“オランダでした”と言っているが、実際はちゃんとスウェーデンのバンドの新しいCDであった。同バンドはメンバーを替えながら現在も活動中。)
登場する企画
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ヨーロッパ・リベンジ
「セブン…セブン イングバーズっていう…」「スウェーデンポップスと言えば彼らでしょ」「日本でいうスマップじゃない?」
「♪マリー♪マリー」
15.「恋人よ」/五輪真弓
1980年発表、シンガーソングライター五輪真弓(いつわまゆみ)の世界中で愛される名曲。
番組では、ベトナムにて現地ガイドのニャンさんが、知っている日本の歌として紹介。
古都フエの「フォーンザンホテル」での宮廷晩餐では、王様(大泉さん)がほとんどアカペラで歌を披露した。
また、最も過酷となった走行4日目には、ニャンさんからの応援歌としてベトナムで有名な歌“ホーチミン師”(ホーチミン讃歌)と併せて2人に歌声が贈られた。
登場する企画
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原付ベトナム縦断1800キロ
「恋人よ~そばにいて~…」「ニャンさんおかげで元気が出た」
16.「Marmor, Stein Und Eisen Bricht」
最初のヨーロッパ走破企画の道中に購入された“LAS LEÑAS”と書かれたカセットテープの1曲目。大泉さんが“甘いスイス”と適当に名付け、車内で流された。
原曲はドイツの男性歌手Drafi Deutscher(ドラフィ・ドイッチャー)1965年のヒット曲「Marmor, Stein Und Eisen Bricht」。
(※「marmor」はドイツ語で「marble:大理石」、「Stein」は「stone:石」、「Eisen」は「iron:鉄」の意。歌詞は、“石や鉄が壊れても私たちの愛は違う、ダムダムダムダム”といった内容。)
(※カセットに収録されていた音源については、ミスターが番組後枠で“こいつら結局アマチュアでした”と伝えているが真偽は不明。「LAS LEÑAS(ラス‐レーニャス)」といえばアルゼンチンのスキーリゾート地の名称で、カセット表紙の画像にもそれらしい写真が使用されている。)
登場する企画
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ヨーロッパ21ヵ国完全制覇
(スイス・フルカ峠で素敵な帽子と共にカセットテープを購入、視聴者プレゼントとなる)
「見るからに楽しそうでしょ?」
まとめ
いかがでしたか。
当記事では「水曜どうでしょう」で耳にする様々な楽曲を紹介しました。ファンの方にとってはどれも聞き覚えのある曲ばかりだったのではないでしょうか。
番組では部分的にしか流れないことも多いですが、ぜひ今一度、これら良曲の数々を聴き直してみて下さい。
そこから旅が始まるかもしれません。
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