西表島

いりおもてじま

水曜どうでしょう」に登場した「西表島」についての情報ページです。

基本情報から番組登場シーンまでを詳しく紹介しています。

「西表島」とは...

西表島(いりおもてじま)」は、沖縄県八重山郡竹富町に属する離島。

本島より南西に離れた八重山列島の1つで、沖縄県では本島に次いで2番目に大きい島。

山の多い地形で河川も豊富、また、島の大部分が亜熱帯の森林で覆われている。イリオモテヤマネコなどの固有種をはじめとする独自の生態系を有しており希少生物の宝庫。海域も含めほぼ全体が「西表石垣国立公園」に指定、自然保護が進められている。

2021年7月、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」として他の島と共にユネスコ世界自然遺産への登録が決定した。

「水曜どうでしょう」では...

  • 【西表島】“むし追い祭り”の舞台となり、沖縄県初上陸。天然記念物ばかりを紹介して先頭で楽しむ重要人物ロビンソンと出会い、当初の企画が“破たん”していった。
  • 番組で登場・紹介された動植物(登場順)は、ハマクマノミ、ルリスズメ、ヤシガニ、オオオカヤドカリ、クイナ(ひな)、カエル、テナガエビ、ミナミイシガメ、オオウナギ、ホシマダラハゼ、オオタニワタリ(新芽)、オオグチユゴイ、クロダイ(チヌ)、ゴマフエダイ、ハナミノカサゴなど。途中、トンボやバッタもついでに映った。

「水曜どうでしょう」での登場シーン詳細

激闘!西表島

前作ジャングル・リベンジにて飛び出た“スペインで牛追い祭りに参加し闘牛士になりたい”“荒々しい姿を子猫ちゃんたちにお見せしたい”という大泉さんの要望を受け、その1年3か月後に開催された激闘の企画。

ゲストに3年ぶりのonちゃんを迎え、久々にHTB通用口にて行われた企画発表は、いかにもそれを模った手作りボードを使って思わせぶりに行われる。

「2枚…ひらがなか?」「やっぱりだ!」
し追い祭り…」「きた!」
「…むし追い…?」
「日本ですか?」「沖縄ですね」「初上陸!
「どうもまた…気の抜けた…」「なんだか年取っちゃったなぁ」「…ゆるいなぁ
「今日はもう まだ…西表着きませんから」

発表された企画の舞台は、なぜか日本の南の島。

沖縄県「西表島」での“むし追い祭り”(昆虫採集)

拍子抜けの大泉さんを連れ、札幌から那覇経由で石垣島に一泊、翌日に西表島着となる。


企画発表にえらくがっかりしていた大泉さんも、石垣島ではたらふく飲んで食い泥酔、“一泊3千円”の宿にて早くも“気合い”の言葉を口にしていた。

「人間こうも変わるもんですか?」
「そうなっちゃうんだね南の島ってのは…」「朝なんて言ってた?」
「どうだ?今」「この企画以外あり得ないね
「なんでオレがうしに追われなきゃいけないのぉ?」「オレはむしを追うんだよ

“しかしこのあと 西表島で事態は急変し いきなり企画自体が破たんすることになる”


西表島に着いてからというもの、昼からビールをあおってたっぷり昼寝をし、午後3時半になってようやく初日がスタート。

案内してもらうのは、西表島ガイド「ロビンソン小屋」のロビンソン(通称)さん。

彼は事前に、昆虫採集に意気込むどうでしょう班に向けて驚くべき言葉を放っていた。

虫取りおもしろくねぇよと…」「衝撃の一言でしたね」
「まずは見てほしい!っていうことなの」「ロビンソンさんはそう言った」
「…すっかり気おくれしてんだよなぁ」「自分が見つけたらみんな呼ぶから」「また先頭で楽しむつもりだもん」
「こっちも…ただ単に遊ぼうと思って来ちゃってるもんだから」「なんとかおもしろくしろ!この野郎

制作側に特に緻密な計画はなく、“むし追い祭り”も崩壊。

1年3か月ぶりの「水曜どうでしょう」は、西表島で天然記念物ばかりを紹介するロビンソンさんの主導で企画が進んでいくことになる。

まずは西表島の海を体験。

ディレクターが依然としてカメラを回す中、早速ロビンソンさんがポイントを探しに先に海へ。

「なんだこれ?…なんだ?この画は」「おっさんが…」
「なんだよだから…」「回すポイント考えろって」「こんな気の抜けた画を見せんなよ!」「カン鈍ってるぞ」
「あのおっさん楽しんでるだけじゃねぇかよ」「そんなマニアックなビデオないぜ」

“激闘!西表島 第1回戦”はクマノミのいる海で魚捕り(網)

水中カメラも無かったが、のぞきメガネや水槽を駆使して水中撮影にも“大成功”。誰よりも真剣なロビンソンやディレクターまでもが水中の激闘に参戦し、ハマクマノミやルリスズメ、その他“こきたねーサカナ”などの捕獲に成功。

「いいねぇ島は…」
捕ったぞ!捕ったぞ!」「…魚か?コレ」
「素敵な出会いをありがとう―」「…網でやめろって」「捕るなッ!

魚たちは健闘した安田さんの手によって元の場所にリリースされた。


その後も、激闘の種目はロビンソンさんの見せたいもの。

「西表は…海ばかりじゃないよと」
ロビンソンさんと行く西表島

一応網は手に持つが、虫はもはやポイントにすらならない。

第2ラウンドは林の中で「ヤシガニ捕り」

ハブ対策として必須であるはずの長靴は急きょ現地で購入。万が一咬まれた場合は、ロビンソンが所持する簡易的な器具で毒を吸い出すとのことであったが、幸い登場機会は無かった。

昼間のうちに各々のポイントにエサ(サバ缶)を仕掛け、しこたま飲み食いした後、夜10時過ぎに再びロビンソンが迎えに来る。

「誰だ?ロビンソンが来なきゃいいつったのは」

ディレクターが判断した得点も訂正していくロビンソンは、徐々に採点自体を担当し、細かく点数を付けていった。

大小のヤシガニに加え、オオオカヤドカリやクイナのひな鳥も発見。

このラウンドでは各自のポイント(葉っぱの上)にヤシガニが居ただけで高得点となり(捕まえたら5点)、大泉さんとミスターは主に“サバを置いただけ”で前節奮闘の安田さんを抜き去った。

そして、初日はこれでは終わらない。


第3ラウンド「大ウナギ捕り」

夜のうちにエサとなるカエルを捕獲して川に仕掛けるのだが、“捕れるまでやめない”男ロビンソン率いる一行は、ここから西表島の長い夜を迎えることになる。

なかなか見つからないカエル(エサ)を求め、後戻りできなくなったロビンソンはどうでしょう班を連れて島中を走り回る。

初めは荒々しくトラックの荷台に乗り込んだ大泉さんからも次第に覇気が消えていった。

「夜逃げしてんじゃないんだからさぁ」
「ロビンソン…やめてくんねぇかなぁ
「もうちょっとのんびりする所だよ西表ってのは…」「躍起になって…」「悲壮感漂っちゃってさぁ」
ロビンソン…もう帰ろうよ

奥の手のテナガエビ、さらには、最終奥義の“小魚”捕獲作戦にまで発展。並行して見せる予定だったサキシマハブを探す余裕などは到底無かった。

小魚を追い込んで2回目のこと、ついにロビンソンから“疲れちゃったよオレ…”という言葉がこぼれ、西表島初日の夜は結局、深夜2時に大ウナギの仕掛けを終えた。

宿に帰還後、寝る前の話し合いはすっかり“ロビンソン合宿”への対策会議となり、止めもせずに状況をすっかりおもしろがっていた藤村Dは“ロビンソンだって(今日はもうやめようと)言ってほしかったんだよ”と注意を受けた。

ロビンソンがやって来る…」
「あと4時間半したら ロビンソン来るから」

2日目朝、まさかのロビンソンが遅刻となったが、前夜の強行軍の甲斐あり大ウナギ釣りは大成功。

カエルを仕掛けたミスターと安田さんの針には見事大ウナギ、テナガエビを仕掛けた大泉さんの針には“日本最大のハゼ”ホシマダラハゼがかかっていた。


その日は昼寝の後、テナガエビを捕りにカヌーと徒歩で「西田川」上流の滝(「サンガラの滝」)へ。

向かう前にロビンソンは美味しい山菜オオタニワタリの新芽を探して歩き回り、一向に見つからない様子に前夜の行軍が一同の頭をよぎるも、別の場所を探した「ロビンソン小屋」アキさんの収穫によってそれは回避。藤村Dは止めるどころか探し続けるロビンソンを煽り立てていた。

懐かしきカヌーは3人乗り。大泉さんこそ前席のエンジンを安田さんに明け渡して“中盤の司令塔”に徹したが、3人の乗るカヌーは狭いコースを突く見事な操縦を見せ、ディレクターは感心していた。

(※ユーコン川160キロ~地獄の6日間~はこれの4年前)

「いやぁミスター懐かしいね!」
腕自慢

また、カヌーを降りてからは藪の中を歩いて進み、前作のジャングル・リベンジとほぼ同じ映像。

大泉さんは“だんだん…やりたい企画が偏ってきてるな”と指摘した。

テナガエビ捕りは第4ラウンドの釣りと、第5ラウンドの網に分けられ、どちらもロビンソン秘伝の練り餌と器具を使って行われた。

開始の号令もロビンソン。

プレイボーイ」「あっ違うか」

捕ったテナガエビやオオタニワタリの新芽などはその場で揚げられ、美味しく食された。(卵を持ったメスのエビはリリース)

この頃には大泉さんによるロビンソンのマネがすっかりブームとなっている。

続いて同じ場所で第6ラウンド「オオグチユゴイ釣り」。投げ入れると魚が群がる現地調達のエサ(貝)で入れ食いが予想されたが、結局1匹も釣れなかった。

帰る途中にクロダイ(チヌ)を見つけ、再び釣りに挑戦。

「ちょっとやってみようよ 悔しいから」「誰か釣らないとさ 帰れないよ」

最後は周りに叱られながら大泉さんがなんとかクロダイを釣り上げる。

2日目も夕方、一連のラウンドが終了。

しかし、西表島での激闘はその夜、真の佳境を迎える。


夜釣りよ今夜はありがとう
「西表島ってのはやっぱりねぇ…もう夜も眠らせない」「いや別に…西表が眠らせないわけじゃない…」

最終ラウンドは「上原港」にて夜釣り

ロビンソンは不在の予定であったが、やはり様子を見に来た。

この戦い(“寝釣り”)は結局翌日の日の出まで続き、一同は“上原港に一泊”

それにて全ての激闘を終える。

惜しくも2位となったミスターは、最後に大切なコメントを残した。

「昔の僕なら…」「悔しい」「なんならば、まだ延長戦だと…言いかねない」
「ロビンソンさんという大変すばらしい人との出会いがありました」「勉強させていただきました」
「勝った負けたじゃなくって…どれだけ楽しむか?」
「僕は本当に今回…」「楽しかったです。

忍び足で宿に戻って仮眠をした後、ロビンソンと最後の待ち合わせ。

エンディングのVTRには、ロビンソンが最後に見せたかった貝がら(とサンゴ)の島にボートで向かい、激闘を終えた3人とロビンソンが思いっきり楽しむ様子が映っていた。

※水曜どうでしょうDVD第8弾「激闘!西表島」/北海道テレビ放送株式会社 より

カテゴリ:ロケ地(日本)

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