焼山寺

しょうさんじ

水曜どうでしょう」に登場した「焼山寺」についての情報ページです。

基本情報から番組登場シーンまでを詳しく紹介しています。

「焼山寺」とは...

焼山寺(しょうさんじ)」は、徳島県名西郡神山町にある寺院。

四国八十八箇所霊場の第12番札所であり、随一の難所。

「水曜どうでしょう」では...

  • すべてのお遍路企画で参拝。ガードレールもなく車1台がやっと通れる程の細い山道もあり、その道中は四国の険しい山道の代名詞となった。
  • 【四国1】及び【四国2】にて“遍路ころがし”を思い知り、【四国3】では夜間の参拝となって“シリーズ最大の人間ドラマ”が生まれた。

(※本来“遍路ころがし”とは、11番「藤井寺」から12番「焼山寺」へ徒歩にて向かう山道にいくつかある険しい坂のこと。また、「焼山寺」への道は随一ではあるが、八十八ヵ所の道中には他にも同じように“遍路ころがし”と呼ばれる山岳の遍路道が複数ある。)

(※映像では分からないが【四国1】での参拝後に大泉さんの携帯電話に留守電が入っており、祖父の逝去が知らされ、ロケを中断していたことがDVD副音声等で語られている。以降のVTRは後日撮影されたものということになるが、辛い事情を悟らせることなく、変わらず視聴者を楽しませてくれている。)

「水曜どうでしょう」での登場シーン詳細

四国八十八ヵ所

クイズ!試験に出るどうでしょうの罰ゲーム。出演者大泉さん1人その足で四国へ移動、受験生の合格を祈願して八十八ヵ所霊場をすべて巡拝するというお遍路企画第1弾。

初日、徳島県内にまとまって配置されている23のお寺を終わらせることを目標に、昼過ぎにスタート。

11番「藤井寺」を終えると、いよいよ道が一層険しくなってくる。

初めての「焼山寺」へ。

「ここでかなりペースダウンしてるから」「よーし登るぞぉ
うぅわ」「すごいよこれ」「おいおいおい…」
「うわぁせめぇよここぉ…」「落ちるは禁物だよだいたい」

ガードレールもなく、車1台がやっと通れる程の山道。目標の23寺まであと半分だが、日はすでに傾き始めていた。

そして、大泉さんに異変が起こり始める。

「まだ20キロもあんのかよぉ」
「でも道が広くなってきました」「広いったってこうだからね四国は」「まだすれ違えねぇんだもん」
「なんか酸っぱくねぇかなぁ」「怪しいなぁこれ」「顔色悪いもん」

後部座席で寝そべる大泉さんに生あくびが出はじめた頃、さらなる問題が発生。

先の道が1時間後の5時まで通行止めだという。やむなく迂回を強いられる。

迂回する道ももちろん山道。

「今4時です…」「だって5時なんていったら寝たいもの今日は もぉ そうでしょ
「冗談じゃないよ」「こっちは気持ち悪いんだ
「やめよっかなぁ」
ふぅー


ようやく焼山寺駐車場に到着して車を降りると、そこはものすごい山奥。

駐車堂からの参道も、折れ曲がったかなりの斜面。やっていいことなのかは分からないが、少しでも時間を節約するため急な斜面をショートカット。

本堂前にて、息切れを見せず元気に番号と寺名を唱えた。

「見ろよこれ」「えれぇとこ来ちゃったな」「ここ直で登った方が早いだろコレ」
よォ
「12番、焼山寺!」
「終わったもん…」「どんだけ大変な…ことやってるか知らないんだよ受験生は…」

こうして初めての“遍路ころがし”を体験した3人だった。

大泉さんはその後もつらさを見せずに変わらず視聴者を楽しませてくれている。

※水曜どうでしょうDVD第14弾「クイズ!試験に出るどうでしょう/四国八十八ヵ所/釣りバカ対決 氷上わかさぎ釣り対決」/北海道テレビ放送株式会社 より

四国八十八ヵ所Ⅱ

試験に出るどうでしょう 石川県・富山県の罰ゲームとして大泉校長が全ての責任を取り、2年連続2回目の巡拝となった四国八十八ヵ所。

徳島県の霊場を回る初日、一通り行程を経験している絶景の国で、早くもやさぐれる校長。

「⑫番焼山寺なんてなぁもう…」
ちっともしょうさんのねぇ、ない寺だよ」「迷惑だよなぁあの寺だけは本当になぁ」


結局、酔い止めも買わずに“遍路ころがし”の道に突入、12番札所「焼山寺」へ。

ほーら山だもう
「視聴者も酔わしてやればいいんだよ」「どぉだぁ視聴者ぁ
なんだか酸っぱくなってきちゃった」「酔い止め買えって言ったのになんで買ってないんだ」
「青いもんね顔が…」

後部座席で横になった大泉校長は、魔除けの為に装備した数珠と、生徒安田さんから贈られた輪島塗のループタイに首を絞めつけられる。

そして数珠はさらに校長のモジャ毛を絡み取っていく。

「ぼくはもうストレスのかたまりだよ藤村くん」
「えぇ、酸っぱいよ」「苦しいよぉ
「気の毒だよねぇ」

そうしているうちに前年も「焼山寺」を強く印象付けたガードレールのない細道。

「うわ狭めえ」「だって左側、ヤバイだろ」

到着する頃には、校長は生死の境を彷徨っていた。

「生きてたねまだ…」
ギリギリだよぉ

駐車場から本堂へはさらに山道を歩く。

祈願を終え、山を下りる頃には辺りは暗闇となっている。

※水曜どうでしょうDVD第19弾「試験に出るどうでしょう 石川県・富山県/四国八十八ヵ所Ⅱ」/北海道テレビ放送株式会社 より

四国八十八ヵ所Ⅲ

試験に出るどうでしょう 日本史の罰ゲーム、初の「逆打ち」(香川県88番から逆回りで巡拝)、そして初めて助っ人が参加した2年ぶり3回目のお遍路。

途中でミスターと安田さんが離脱し、後半は新たに「チームナックス」リーダー森崎さんが合流した。

4日目、実質最終日となる長い一日は、“シリーズ最大の人間ドラマ”となる。

思い起こせば前日の高知県38番「金剛福寺」は最新技術で対処、また、この日のロープウェイで行く21番「太龍寺」はうどん屋に寄ってうまくごまかしてしまった。

だが、往復2時間の20番「鶴林寺」には葛藤の末、挽回の意味も込めて強い決意で参拝、曲もかかった。

とっぷりと日も暮れ、ついに徳島県の最たる難所、第12番札所「焼山寺」が近づく。

「行くんですねじゃあ!」
「今回大泉くん オレ甘えは許さんぞ!」
「…おまえだろ 一番甘えたこと言うのは」

加えて彼らは、この日お遍路をすべて終わらせ、翌日の飛行機の時間まではうどん屋巡りをしようという無謀な計画を立てていた。

焼山寺に行けば、終了は間違いなく真夜中になってしまう。

「いよいよ焼山寺に…」「今日最大の難所」「…てゆうかもう本当は危ないんだよ」
行くよ
「よし…」「行かねぇ!っつってんだ俺はぁ!」「うるせぇよ」「やめよう」「わかんねぇようにするから!」
「僕は行く…って言ってんだから」「本当に行くぞ僕は…」「1回腹くくったんだから」
「行くんだね?」「行くのぉ?本当に…」

早朝に高知県を出発してから、既に13時間が経過。

実際、昼間でも危うい“遍路ころがし”の山道、夜間の走行は危険すぎるとディレクターは考えていたという。またそれまでもこういった障害は臨機応変に対応してきた。

しかし、大泉さんはひとり毅然としてその考えに反旗を翻したしたのだ。

大泉さんの心の中で何かが変化していた。“ここまでディレクター陣に対し頑なな態度を示したのは、番組開始以来初めての事であった”

「⑫焼山寺に行くならまっすぐ、⑬藤井寺に行くならという…分かれ道がございます」
「まっすぐ…」「この緊張感は伝わんねぇだろうなぁ…視聴者に」「どんだけの決断か…」「焼山寺!オレはいつだって言いなりだった!この男の
「僕は今んとこどっちでもいいぐらいの気持ちです」「森崎くんも…視聴者と同じ気持ちだね」「僕らにでもわからんぞ」「ガチンコだ…まさしく」「僕は藤村くんのレール今外れてんだから」
「あっ!コスモ石油 ここだ!」「あっ!」
「うわぁぁ…」「いやぁ…がっ 行けーッ

それまでを振り返り、自分がとっている言動を噛み締めるように、うめき声をあげて大泉さんは焼山寺への道を指示した。

もう後戻りはできない。

「マジかオイ…」
一線を越えたぞどうでしょう遂に!
「いやオレちょっと…緊張してきた」「背筋がゾクゾク…」「がんばれ…」

後続していた地元の車も、何かから逃げるように先を急ぎ始め、次々と追い越されていく。

気持ちをひとつにして4人はいよいよ山道に突入。運転手・藤村Dは大泉さんに例の応援歌をリクエストした。

光が全く残らない木々の間を縫うようにして進んでいく夜の焼山寺への道のり。かろうじて見つけた民家に少し安堵し、また山道を上る。

ご存知大泉洋でございまぁーす」「順次回っておりまぁーす」「ただ今3年目」
「道がまたちょっと荒れてまいりました」「落石を確認致しましたぁ…こんにちは水曜どうでしょうでございます…毎週水曜11時15分好評OA中でございます」「左!ハイなんの…なんのガードもございません」「えー落ちたら死にます
「決してあやしい者ではございません」「どうぞお命をお奪いになるようなことはございませぬよう…」「アットホームな番組です」「どうぞご家族でご覧ください」
あぶないでぇーす」「すごく恐かったでぇーす

車内では、誰に対してなのか番組の紹介も交え、静寂を恐れるように時間をつないでいった。

ようやく駐車場に着くと、徒歩での本堂へはさすがに行けず、見つけた看板の前で祈願を済ませ、再び暗闇の帰路につく。

「駐車場のあとこっから歩くんですよぉ」「…無理です 無理です」「焼山寺って看板ありました」
「待って!待って!待って!写真撮ってないまだ」「早く撮れよ」「必死だ…」
「気抜くな帰り…」「肩が重いですね」「は?」「どっちの肩ですか?」「ぼくはでぇーす」
「暑い…」「暑いんです」「4人しかいないとは思えないぐらい暑いですねぇ」「僕は前しか見えません」

多少の異常を覚えながらも、よからぬ存在に別れを告げて市街に生還。

以降、妙なハイテンションとなった一同は、深夜までかけて残り11寺を回り続けるのだった。

森崎さんは、36番「青龍寺」で引いたおみくじ通り“深き山中にて道徳を修”し、具合が悪くなった。

大泉は、最後の1番「霊山寺」にて、“(焼山寺に行くと決めた時の自分は)おかしかったですね”と語っていた。

※水曜どうでしょうDVD第26弾「四国八十八ヵ所Ⅲ/日本全国絵ハガキの旅2」/北海道テレビ放送株式会社 より

カテゴリ:ロケ地(日本)

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