スーパーカブ

Super Cub

基礎情報

スーパーカブ」は、本田技研工業業(HONDA)が製造するオートバイシリーズ商標。

同社の自転車用補助エンジンキット「カブ」が前身となり、1958年(昭和33年)に初代スーパーカブC100を発売。以降、数々のモデルが展開されてきた。

業務用としても広く利用される日本国内はもちろん、東南アジアを筆頭に海外への普及も絶大、今や小型実用オートバイとしてひとつのカテゴリを確立している。

「水曜どうでしょう」では

  • 原付(カブ)企画において、総排気量49ccのC50モデルが使用される。
  • 銀座から始まる【原付東日本】の冒頭、東京都中央区築地の自転車店「竹田輪業」にて2台購入され、その後【原付西日本】及び最終章の【原付日本列島】(1台に「マルシン出前機」装着)でも使用された。
  • 【原付ベトナム】では企画発表時のみ登場。実際の走行には、現地のレンタルバイク(ホンダ “ドリームⅡ”)が使用され、“カブ天国”ベトナムを縦断した。

    (※ベトナムでは“ホンダ”はオートバイを指す一般名詞ともなっている。)

「水曜どうでしょう」での登場シーン

72時間!原付東日本縦断ラリー

1999年に始まった新企画。

2人が立っていた場所は、どこの空港でもなく、日本を代表する高級商店街、東京・銀座。

例によって何も聞かされていない大泉さんに向け、そこに来た目的が打ち明けられる。

なんでも、ミスターには欲しいものがあり、番組躍進のお礼としてそれを買ってもらえるのだという。

「俺の買い物もじゃあ…」「いやいや…」
「ふたりでどうでしょうだもん」「15万ぐらい何だよ」
欲しいってことですか?」「欲しいよ」「なんでミスターだけなんだよ」
おい 降りるぞ」「辞めてもいいんだよ」

大泉さんは制作陣の事前の台本通り、まんまと餌に喰いついていった。

「じゃあ、2つ…」
「僕の分もいいかい?」「…何かもわかんねぇでバカみてぇによこせって言っちゃったけど
「買いますよね?」「おそろいっていうことで」「ちょっと待て待て…」

さすがの大泉さんもようやく話が怪しい事に気付き始めるが、すでに手遅れとなる。

「これはなんだ…?パッと見ても何の店かわからねぇぞ」

(有)竹田輪業」と書かれたお店の前。(※場所は銀座ではなく築地)

必死で考えを巡らせながら、大泉さんもミスターに続いて入店。

自転車や部品類が壁にぎっしりと陳列された店内。そこに並べられた2台の新品のスーパーカブ

「ミスターこれですね」「これカブ…」「じゃプロデューサー買っちゃいましょう」「大泉さん、あの欲しいっていう事だったんで…」
おや?どうしてまた…」「あそう…頂いていいの?これ」
ただね…」「持って帰るの大変ですから」
「…キミら変なこと言わないよね?」

ディレクターの言葉を聞くにつれ、大泉さんが抱いていた嫌な予感は徐々に膨み、核心に迫った。

そして、ミスターがニヤニヤと焦らす中、ディレクターはあっさりと耳を疑うセリフを吐く。

「だから…あの…」「なに?
「欲しいなら乗って帰りなさいよ」「また変なこと言った…」
じゃコレであの札幌まで帰りますから」「おぉ待て待て待てはっきり言うな
「札幌まで帰るって?バッカじゃないの 無理だよねぇ?」「いや大丈夫ですよ」「なに言ってんの?竹田輪業さん」
「大丈夫大丈夫…1,100キロだ

“いらない”“行かない”と言い続ける大泉さんをよそに、首尾よく購入されていく2台のカブ。

「あぁもう買っちゃってるもん」
「カブなんて危ねぇよぉ」「行かないよオレ面倒くさい バカじゃないの」

「SHOEI」のフルフェイスヘルメットも併せて購入され、運転練習をした後、色違いのつなぎとトランシーバーを装着。

その間にVTRでは、スーパーカブのロータリー式変速機の説明と、それによって後に起こる大惨事の前振りも行われる。

欲しいって言うからさ」

午前9時、新品のカブにまたがった“ラリースト”の2人は、東京中央区を出発。

こうして後に番組を代表する企画の1つともなる原付(スーパーカブ)長距離走行企画が始まるのだった。

「えー、おふたりさん」「えー、聞こえますでしょうか」
「えー、あの…事の重大さに気付いております」

「バイクって大泉さんだいたい 乗ったことって…」「ないよ」

「これ、予想以上に…ケツが痛くなるね」
「大泉くんなんかはかなり深刻な問題と…」

「銀座で買ったカブだよね」「やっぱ見ててわかるでしょ?走りに品があるのは」
だるまが栄えるわやっぱり」

寒さと 風と 匂いと 危険を感じるんだよ」
それがカブなんだよ

※水曜どうでしょうDVD第16弾「72時間!原付東日本縦断ラリー/シェフ大泉 夏野菜スペシャル」/北海道テレビ放送株式会社 より

原付西日本制覇

ちゃんとした「旅番組」を作ろうと、設定や台本を用意して京都に乗り込んだ新企画“春を満喫!グルメといで湯!ぶらり京都の旅”(大ウソ)。

本当は何も知らない京都の達人・大泉さん(若旦那風)は、事前に読み合せていた台本通り、嵐山で出会った京都初心者の旅人・鈴井さんを連れて「金閣寺」駐車場へとやって来る。

ここでは、2人で番組のタイトルコールを行うことになっていた。

2人の後方に停まっていたワゴン車が静かに走り去ると、カメラはその奥にたたずむ“本当の旅の主役”を捉えていた。

「春を満喫っ!」
「グルメといで湯!」
「ぶらぁ~りぃ~」
カブの旅

ひょうきんな青ひげの若旦那から表情が消え、2台のカブを確認してからは半ば放心状態に。

あぁぁ~」「あれぇ どおして…」
カブだ…あぁびっくりしたいま
西日本編」「鹿児島の佐多岬まで」「あ゛ぁぁぁぁ~やべぇ~」

いつものつつがない喋り方に戻ったミスターから目的地が発表されると、若旦那は膝から崩れ落ちた。


こうして若旦那がダマされ、金閣寺を出発した原付(カブ)企画第2弾。

カブは前回よりも“チューンアップ”され、寒さ対策として風防とハンドルカバーが装着されている。

「なんかちょっとハーレーみたいに…」「見えるね…見える…」
かっこわりぃなぁ

番組が約半年の休止期間に入る前の、様々な想いが詰まった珍道中。

予定走行距離は前回カブの約1.5倍の1,400km。

ロケは結局、日程を取りなおして後半戦まで行われ、“早食い対決”“だるまの嫁取り”など多くの脱線を経て、しまいには目的地まですり替えられてしまう。

また、途中にはディレクターの運転交代(通称”赤ヘル”)も初めて発動し、カブに対するお互いの新鮮な感想も聞ける。

「やめときなミスター やつらに体感温度なんたってわかりゃしねぇんだ」
「ごめんね僕らはね室温を21度に設定してるから」

「懐かしいなぁこの…この体にくるビート」「ビリビリとくるじゃないか」
「そしてやっぱり…」「見栄えがやっぱりこの方が落ち着きますな」

「おい待てよ藤村くん」「僕たちにこんなマヌケなことさしてたのか?
「あぁこれは…ちょっと振動大きいなぁやっぱり」「そしてこのエンジンブレーキの大きさ」「それが1速だったらどんな…」「気をつけろ藤村くん、1速なんか入れるなよめったに」
「まだ先だって言ってんだろ赤ヘル」「うるせぇなぁ」「ゴタゴタおかしなこと言ったら轢くぞぉ」「…屈辱だなぁこれは」
「もう手がねぇ ビリビリビリビリ…」「乗ってられないよ こら一日は乗ってらんないよこんな物に」

※水曜どうでしょうDVD第20弾「原付西日本制覇/今世紀最後の水曜どうでしょう」/北海道テレビ放送株式会社 より

原付ベトナム縦断1800キロ

6年間に渡るレギュラー放送に終止符を打つ“ラスト・ラン(Last Run)”企画。

最後の企画発表もいつも通り、HTB通用口にて行われる。

「…ついにこの日がやって参りました」

いつも通り何も聞かされていない大泉さんに向け、まずは行き先が発表される。

“最後の旅”の舞台となるのは、南北に細長い国土を持つ国、ベトナム社会主義共和国。

「やっぱり長い国って聞いたら我々…」「どうでしょう魂がねぇ…」
縦断
「…ベトナムの縦断はでもどうだ」「車だったら割と早く…」
「もうもうわかっていらっしゃいますね」
この…これなんだぁ」「んうぅぅ…」

6年間で少なからず成長した大泉さんは、それらを聞いてすべてを悟り、背後に設置された自身の背丈ほどもある白いボックスに目を向けた。

そしてミスターは声を張り上げ、“夢をありがとう 水曜どうでしょう”と書かれたそのボックスを、ひと思いに叩き破った。

ラストラン
相棒になってくれるのは!こいつでーす!

首都ハノイからホーチミンまでの1,800キロを原付(カブ)で縦断するという、最後を飾るにふさわしい冒険の旅。

取り乱した様子だった大泉さんも、諸々気持ちの整理がつき始めると覚悟を決め、制作陣に向けて感謝の言葉を述べた。

「大泉さん僕ねぇ、ドキドキしてます」
「わかってるでしょこれのツラさが」「海外でやろうっていうんだぞ」
「初めて言おうかな…ありがとう」「久々にね、身の引き締まる…」「よーし 生きて帰ろう
「最後の旅です…」

こうして4人は、想像を絶する様々な苦難の待つ国へ、番組に区切りをつける旅に出た。

一行は到着後、出発する前から早くも“カブ天国”ベトナムを目の当たりにすることになる。

尚、愛車のスーパーカブは企画発表時にシンボルとして登場したのみで、現地ではレンタルバイク(ホンダ ドリームⅡ)が使用されている。

※水曜どうでしょうDVD第1弾「原付ベトナム縦断1800キロ」/北海道テレビ放送株式会社 より

原付日本列島制覇

4年ぶりのロケ、集まったのは東京・多摩川沿い羽田空港近くの某所。

考えを巡らす大泉さんに向け、ミスターは空港方面を指して言う。

アレに乗ってね 行きたいと思うんですよ」

全国区で活躍し、ついに結婚をして身を固めた大泉さんも、この番組では相変わらず何も聞かされていない。

ところが目的地はあっさりと発表される。

それは大泉さんも出演した「龍馬伝」ゆかりの地でもある、高知県。

ミスターの話が台本に乗ったことを察知し、大泉さんは次第に疑心暗鬼になっていった。

「立派になってねぇ…」「大泉洋も…大河に出るぐらい」「うれしいじゃないですかぁ」
「これ今 台本乗ってますね」「これ なんかひどい目に…」
「まぁ大泉さんみたいにね…順風満帆なね…」「我々なんかはもう…」「後悔ばかり やり残したことばかりで…」
「高知で…高知で何かやり残したことあったっけ?」

この企画から導入された16:9のハイビジョン映像は、2人の間を抜けてゆっくり空港方面へとズームしていく。

その先にあったのは、川原に置かれた2台の旅の主役

「視聴者の人はみんなわかってるよねもうね」「おめぇだけなんだよわかってねぇのは」
「思い出してください、我々は1999年…」
「東京からさぁ 関西回ってさぁ 四国だって カブで回ってねぇだろ
「…言った」

西日本の時と同じ構図で、大泉さんは視聴者よりも遅れてカブを視認する。

えっ?」「あれかい?」
「久しぶりの…」「うわぁカブかぁ…」「いやいやぁ…やる気ないなぁ」
「来ちゃってますからねカブ…あれ札幌から」「じゃあ四国に運べば?

原付(カブ)企画最終章での“チューンアップ”は、ミスターの荷台に搭載された「マルシン出前機」。これは後に、男たちの魂の激戦を生む。

ベトナム“ラスト・ラン”以来、実に8年ぶりとなるカブの運転。

「やる気ありますか?」「ねぇよ」

操作確認中の大泉さんの急発進は、過去の大事件を彷彿とさせた。

練習を終え、2人は高知県・桂浜を目指して久しぶりのカブの旅に出る。

初めてカブに乗った東日本縦断ラリーからは11年が経過しており、これは中高年となったどうでしょう班の集大成ともいえる旅路になる。(フェリーも2度ほど使用する。)

「なんか思い出すねぇ」
「走り出すと気持ちいですなぁ」

※水曜どうでしょうDVD第29弾「原付日本列島制覇」/北海道テレビ放送株式会社 より

カテゴリ:物/ツール

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