ユーコン川

Yukon River

基礎情報

ユーコン川(Yukon River)」は、カナダ・ユーコン準州とアメリカ合衆国・アラスカ州を流れてベーリング海に注ぐ河川。

「ユーコン」とは先住民の言葉で「偉大なる川」という意味。

世界中のカヌーイストにとっては憧れの川でもある。

「水曜どうでしょう」では

  • 【アラスカ北極圏】にて道中に横断し、車内から眺めた。(アメリカ合衆国アラスカ州領内)
  • 【ユーコン160km】では、メイン舞台となった。当初はアラスカとされていたが危険度やガイドの費用が高かったとのことで、実際に下ったのはカナダ領内「ラバージ湖」から「リトルサーモン」の間およそ160km。
ユーコン川

「水曜どうでしょう」での登場シーン

北極圏突入~アラスカ半島620マイル~

アメリカ・アラスカ州の北極圏にオーロラを見に行く旅。

アンカレッジからキャンピングカーで移動を始めたどうでしょう班。

しかし天候と道路事情によりフェアバンクス以北のダルトンハイウェイは車を乗り換え、ドライバーのジムおよび通訳のナップさんと共に北極圏、コールドフットを目指した。

道中、「ユーコン川」を横断。雄大な川の流れにため息をついていた。

「おぉこれがユーコン川だぁ」
「でかいねぇ」「これは綺麗だ…」

約3年後、出演者2人はこの川をカヌーで下ることになる。

※水曜どうでしょうDVD第12弾「香港大観光旅行/門別沖 釣りバカ対決/北極圏突入~アラスカ半島620マイル~」/北海道テレビ放送株式会社 より

ユーコン川160キロ~地獄の6日間~

【対決列島】の罰ゲームとして行われた、カヌーで160kmの川下り。

舞台は世界のカヌーイスト憧れの川、「ユーコン」。下る途中に集落や宿泊施設はもちろん、道路なども無い。

新千歳空港へ向かう車内、“カヌーの「カ」の字も知らない”上にアウトドアが嫌いな2人の男には心配なことが山積みであった。

川の流れの速さについてはディレクターから説明があった。

「時速4キロとかって…言ってたかなぁ」「すぅ~っと
「川の流れのように」「大泉さんあたり歌うんじゃないんすか?」

他にも天候や熊出没の心配、そして相変わらず痔もちの大泉さんにとってはトイレやお風呂の問題も特に重要であった。

しかし藤村Dの口から最終的に飛び出たのは、“わかんねぇよ 行きゃあわかるだろ”という逆ギレの言葉だった。

バンクーバーを経由し到着した拠点カナダ・ホワイトホース。日本人ガイドの熊谷さん、そしてメアリーと合流し、ホテルまでの道中で街の横を流れる「ユーコン川」に一足先にご挨拶。

ロケが行われたのは雪解けによって水量が多い時期だった。聞いていた事前情報によるイメージがここであっさりと覆される。

おおぉぉー
「時速10キロ…?」「おい…」「もう早くも倍以上のスピード言ったぜ」
「なんならゆっくりゆっくり行かないと」「逆に漕ぎなさいよ」「オレたちゃおまえシャケじゃねんだから」
「残業もくそもないでしょ…」「海出るぞ

情報も装備も現地で調達し、翌日メアリーと別れて出発したユーコン川カヌーツアー。初日はホワイトホース北の「レイク・ラバージ(ラバージ湖)」でユーコンの男ピートと合流して“アウトドアのイロハのイ”を学んだ後、2日目からユーコン川に流れ出てカヌーを進めていった。

白夜の夏、1日中明るいユーコン川での6日間のアウトドア生活。

まずは、蚊とトイレの洗礼が出演者2人を襲う。

トイレの講習も受けた「レイク・ラバージ」での“イロハのイ”の初日、ここで早くもミスターが最初の犠牲者に。

当時は特に大きくて凶暴な蚊が大量発生していたという。

帰してくれぇー」「あぁあぁ…なんだコレ!
「こらもう本当にマンドリルみたくなっちゃうぞ」

2日目のランチタイムでは大泉さんがもよおす。

億劫そうにディレクターに言って自らの尻に虫よけスプレーを噴射させ、熊よけの歌(「洒落男」)を声高らかに発しつつ森の中へ消えていく。

戻った大泉さんの尻は無事であったが、何やら様子がおかしい。前日のミスターを見ていた彼は、虫刺されを恐れるあまりとんでもない箇所にまで自主的にスプレーを施していたのだ。

持っていた虫よけスプレーは、“DANGER”と書かれたプラスチックも溶かすほど強力なもの。

大泉さんは、2分以上入ると生命に危険が及ぶ低温のユーコン川で、袋を洗浄するという悲惨な目にあうのだった。

「熱い熱い熱い…」「溶けてるかもしれんぞキミ…」「蚊に刺された方がまだいいぞ」「洗った方がいいかもよ」「薄そうだもん」
「何がアウトドアだよもう…」「もう二度と来ないぞ
「こっち来るなあんまり…映っちゃうから」「ここぞとばかりに回してんじゃないんだよ!だいたい」

その後の行程でも蚊による被害は主にミスターを中心に目立ち、“人のみならず蚊にも魅力的なその唇”は腫れ続け、最終日には左まぶたに“ユーコンとどめの一撃”を食らうことになる。

川下りでは、1日のうちに少なくともランチタイムとキャンプ地の2回、カヌーを着岸させる必要があり、カヌー初心者の2人にとってこれは大きな試練となる。

加えて、後続しながらカヌーに指示を与えるモーターボートからはそのポイントが見つけにくい。

特にガイドからのモノマネリクエスト中の急な着岸指示の際、大泉さんは焦りと憤りをあらわにした。

2日目、キャンプ地への着岸。

「あんたね、SMAPのモノマネリクエストしてる場合じゃないわけでしょ熊谷さん」
「遅いんだものキャンプ地見つけるの」「こっちはまだまだSMAPのモノマネをね…」

3日目のキャンプ地への着岸。

「ユーコンのYOSHIからリクエスト♪TSUNAMI」「…レフト!レフト!レフト!」「あぁ?
「だから リクエストしてる場合じゃねぇんだよ あんたさぁ」「なにがユーコンのYOSHIさんだよ」

ツアー中の食事は、メインガイド兼料理長であるピートの美味しい料理が何不自由なく振舞われた。

しかし2日目の夕食から、久々の登場となったシェフ大泉の料理が強引に乱入。その日は、そろそろ和食が恋しくなってきた頃とのことで“割烹 大泉”としてお品書きが用意される。

「グレーリング(カワヒメマス)」など地物の食材を活用した規格外の調理法に、一同は言葉を飲んでいた。

シェフ大泉は2時間半をかけて渾身の2品を完成させ、一方、ピートは残ったムース肉で本来作る予定だった野菜炒めを6分で仕上げた。

「腕対決…」「カナダ対日本」
「カナダ人が勝つと申しておりますけれども」「ちゃんちゃらおかしいよ」「グレーリング飯ですよこっちは」「ムース汁が負けるわけないでしょ」
「見て下さいこの…」「どんよりとした色」「すごいご飯の量だねこれ…」「致命的だよ」
「ピートのねぇ野菜炒めのおかげでメシなんとか食える」「大泉洋 おぼえとけよ

翌日3日目の夕食前にも、ビストロ大泉は開店準備。しかし、なぜかシェフ大泉は日本から持ち込んだインスタント食品達をながめて献立に悩んでいた。

どうやら前日の所行を目の当たりにしたガイド2人が英語で密談を交わしていたらしい。

その日大泉さんに許された食材は、使う予定のないブロッコリーだけだった。

「料理もくそも…」「ブロッコリー五目ご飯…まぁ六目になるぐらいなもんだよ」
かつてない厳しさ」「ここまでその…料理すれっていうことを望まれない中で…」
「ブロッコリーじゃいいですか?いらない?いる?」「いるっつってんだろ

ピートの美味しい食事(ハニーチキン)に満足して一同すっかりデザートに落ち着いた頃、ビストロ大泉のメインディッシュが始まった。

残った米とブロッコリーとありったけのインスタント食品各種をブチ込み、逆境の中で“奇蹟のシェフ大泉”が作り上げた2品。“見たこともないスパイス”を多めに使用したカレースープ。そしてウォッカを投入したチャーハンでは、歴代フランベの中で堂々の火力第一位を獲得した。

なんとこれらは絶妙に美味しく仕上がり、ガイド2人も賞賛。しかし辛口のスープは甘党の藤村Dの唇を腫らし、結局その後テントの中では口論に発展するのだった。

「僕はまだ口がヒリヒリするぞ」
「甘い物しか食えねぇ…アリみてぇな」「樹液でも吸ってこいよ」
かぶとむしみたいな脳ミソしやがって」「日本帰って売り飛ばしてやるぞ」「なんだこの野郎すずむし
「もう一回気にもぐって寝ろ!」「春に出直してこい」「冗談じゃないよ」「こっちはカヌーで疲れてさぁ…」「アメンボじゃねぇんだこっちは」

2日目の夕食時にミスターが釣り上げ“割烹 大泉”によっておみまいされたグレーリングをはじめ、ユーコン川でのレジャーには付き物という釣りも盛んに行われる。

3日目の昼食後には、“鈴井貴之 世界を釣る ~カナダ・パイク編~”と題され、大物が狙える「パイク(ノーザンパイク/キタカワカマス)」にも挑戦した。

(釣り場を探す途中の“ピートメインの画”は、DVDのDISC1のデザインになっている。)

「ヒット!来た!来た!」「デカイ!
釣りキチだなぁミスター

4日目、フータリンカを出発してすぐ、“ゴールドラッシュの時代に活躍した蒸気船”のある“シップヤード”と呼ばれる島から、突如としてクイズ番組“大泉洋の世界のふしぎ発見”が始まる。

思い付きで始めたクイズも、正確な情報を伝えるための激論を重ね、ここでは出題と正解にかなりの時間を費やすことになった。

ミステリーハンターに逆らうなよ」「また時間食ってるぞ」「誰も出題なんか待ってねぇんだぞ」
「それではここでクエスチョン!」「スタジオもここでやって下さい」
「金塊…」「金塊じゃねぇのかよ」「いや…」「なんだよ」「ちょっと込み入った話になっていいですか?」
「1800…」「なんだよ…」「ゴールドラッシュの歴史ってカヌーの上でお話されたらどうですか?」「ハァ?
「まだまだユーコン川からのミステリーは続きます」

そんな中、ユーコン川では恐れていた(期待させた通り)カヌーでのアクシデントも起こってしまう。

4日目の昼食後、首を痛めてしまった大泉さんに代わり藤村Dがカヌーへ。カメラ付きの前部にミスター、藤村Dは舵取りを担う後部に乗った。

まずは企画の実際の動機のひとつでもあった“ユーコン川に一度は来たい”というディレクターの夢が実現する。

「夢がかなったんだなぁ…」「実際にこうカヌーを漕いでるじゃないか!」
「どうなんだろうねぇ…」「あまりにも大き過ぎて…」「カヌーで進んでる感じがしないというのが…こんなに苦しいものだとは」「これで25キロ行け!っていうのはうんざりするな
「10分で…」「誰よりも弱音吐いてんじゃねぇか」

お馴染みとなったディレクターの新鮮な感想。

だがその直後、舵取り役の彼がイヤホンとトランシーバーを触っている間に、カヌーは岸に近付いていった。

「ちょっと藤村さん曲がってきた…」「あっ
「ぶつかる!ぶつかる!」「あー逆ぅーあーっ
なにしてんだよ」「今あっさりと最大の危機を迎えたぞ」「ミスター泳げないんだよ」「いやぁ…ぶつかるもんなぁ

藤村Dの操縦ミスに騒ぎ立てる大泉さんだったが、5日目、カヌー後部(舵取り)に復帰。

いずれも事件は出発直後に起こる。

「あそこのねぇ丸太の…気をつけて下さい」
「危ないですよこれ」「真面目に危ないって…」「向かってる向かってる」
「あっあっあぁー…ぶつかるぶつかる!」「丸太の方に身体寄せてっ!」

唖然として固まった大泉さんは、間を置いてから恐怖を自覚し、その後は声が小さくなっていく。

恐かったぁー なまら恐かったぁ
「大泉さんとにかく漕いでちょっとコツを掴まないと」「ゆっくり行こ」「はい…すいません」
「きのうはあんなに一生懸命やってたふたりを…あざ笑うかのようでごめんね」
「あん時だってミスター前さ」「こんなにびっくりするミスターはどの企画でも撮れないね」「ミスターにはどうしようもねぇんだもん」「向かってる!向かってる!としか…」

ミスターは舵取り席を代わった途端、先頭きって2度も衝突事故に遭ってしまうのだった。

そしてそれ以降、大泉さんは神経質になり、道中ふざけることは無くなった。

「全然昨日とは川の流れの見え方が違います」「明らかにね僕を飲み込もうとしてますよこの川は」「血に飢えてるね」「恐い…」
「おちゃらけたりできない」「クイズとかもう絶対出ないね」「間違っても板東さんとか現れないよ」

出演者2人が罰ゲームとして連行され、初めは嫌々ながらカヌーを漕ぎ始めたユーコン川。

この川ではしかし、あれだけ忌み嫌っていたアウトドアに徐々に溶け込んでいく2人の姿を見ることができる。

しゃべらないと死んでしまうという大泉さんさえも時として黙らせてしまう、静かで雄大な大自然。

カヌーの技術もみるみる上達し、3日目にして身体は早くもカヌーに馴染んでいる。

「全然川の上の方がいいねぇ」「もうすっかりカヌーイスト」「カヌーの上が一番落ち着くな」

その晩には、嫌がっていた川の水もすんなり飲むように。

「うまいなぁ…」「遂にオレは川の水を飲んでる…」

4日目のキャンプ地ともなると、一同すっかりアウトドアを楽しんでいる。

テントの設営作業にも慣れ、3分を目標として盛り上がるタイムトライアル。

「4分は絶対切ったと思ったなぁ」「後でちょっとペグ百本打っとくわ
ゴォウ!」「ゴォーゥ!」「ムーブ!

自然の中で“絵になる男”、“荒々しい男”の映像を撮ろうと“髪にはいいかどうかわかんないけど環境にはいい石けん”で髪を洗った2人の姿は、DVDのジャケットとDISC2のデザインに。

極め付きの夕食、大自然の中での美味しい食事に缶ビールで乾杯。ミスターはもはや短パン姿で満喫していた。

そして食後は、喜界島での時のように焚き火を囲んで話に花を咲かせてしまったという。

画面にはうっとりと火を見つめる2人のアウトドアマンが映っていた。

大自然に!」「最高だな…これヤバイんじゃないか?ハ…ハマってないかい?」「うまいっ!とか言っちゃって…ビールだか飲んで…この解放感!」
「まぁ…いい…」「こういうのが好きな人もいるでしょうね」「あと一泊だって、キャンプ」「せいせいするよ」
ユーコンくそくらえ!」「ただ深夜12時の夕暮れなんてのはねぇ…体験できないから…」「感動してるんじゃないんですか?」「夕暮れくそくらえ!
「焚き火をしてるとね蚊もいなくなってね…」「一瞬の静寂がね…それがまたいいわけ」「絵になりますよねぇ」
「人生の中のね…」「すべて洗い流してくれるような」「生まれかわれるかもしれない

来る前とは別人のような発言を残したミスターは、翌朝もいち早くテントを出て、川を眺めながらコーヒーを飲んでいた。

「あの人は完ペキにハマったな…」

6日目(最終日)のゴール・リトルサーモン到着間近、そろそろトークもしめなければならない時。

「おふたりのパドリングはお手本のようだとお褒めの言葉がございました」
「どうですか?もう30分で終わっちゃうなんて…」「もうちょっとぐらいは…っていうふうには人は言うだろうね」
感動もひとしお…なんて思うだろうな」「人はね…」
「長いなぁって思ってたけど、割とあっという間に過ぎたと…ゆうふうに…たいていの人は思うだろうね」
「一般的には楽しかったという言い方をするだろうね、こういう場合は…」

川下りの最中、終始ディレクターが出演陣から半ば強制的に引き出そうとしていた純粋な“楽しい”という言葉。ついに2人からそれを聞くことはできなかったが、旅の間の変化を見ていれば充分だったかもしれない。

最後はガイドからの、全員の気持ちを代弁するような言葉でしめられる。

ほんとに楽しい旅でした

岸で待っていたメアリーの姿を見つけ、名前を呼んで最後のひと漕ぎ。

初めて彼女と会ったホワイトホースでは、川の流れの速さに動揺し、熊に怯え、キャンプ生活に思い悩んでいた2人の冒険者。同じ“大自然”でも北欧での苦い思い出とはまた違った経験を積み、ほんの6日前とは見違える精悍な姿となってユーコン川160kmの川下りを終えるのであった。

※水曜どうでしょうDVD第24弾「ユーコン川160キロ~地獄の6日間~」/北海道テレビ放送株式会社 より

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