水曜どうでしょう原付(カブ)の“積み荷”特集
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「水曜どうでしょう」の名物企画、“原付(カブ)の旅”シリーズ。
2台のスーパーカブが目的地までひたすら走り続けるこの旅では、途中、通過した地域の名物(民芸品や食品等)を荷台などに設置していく“積み荷”が恒例となり、ゴールへと急いでいる中でも買い物や積み下ろしに多くの時間が割かれました。
カブの後ろ姿のみというヴィジュアル面の不足を補填するだけでなく、出演者の表情の代わりとなったり、中には番組におけるひとつのキャラクターにまでなったものもある“積み荷”達。
このページでは、そんな「水曜どうでしょう」に登場した原付(カブ)の“積み荷”を特集!
各リンク先の個別記事にはより詳しい情報を掲載していますので是非ご覧下さい。
“積み荷”重要品目9選
「水曜どうでしょう」“原付(カブ)の旅”に登場した“積み荷”の中でも特に重要な役割を担ったものを9つご紹介します。
1. だるま(高崎だるま)
(たかさきだるま)[群馬県]
“積み荷”第1号にしてその代名詞的存在。「水曜どうでしょう」の1キャラクターでもあり、大泉さんにとっては“息子”となります。
初めての原付(スーパーカブ)の旅で休憩に立ち寄った高崎市「達磨寺」にて大泉さんの荷台に載せられ(同時にミスターのヘルメット頭上に小だるま、2人の後頭部にはだるまステッカーも追加)、この旅では後に“だるま屋ウィリー事件”と呼ばれることになる大惨事を経験します。
2度目のカブの旅にも登場し、“だるまの嫁取り”と銘打たれた「姫だるま」(後述)との縁談がまとまり“夫婦(めおと)だるま”に。
その後、レギュラー放送終了後のプチ復活企画にもメインキャラとして登場、妻の実家で四つ子を授かりました。
登場する企画
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72時間!原付東日本縦断ラリー
「急がないと…」「だるま屋かお前」「郵便屋さんには見えてないかい?」
-
原付西日本制覇
「いよいよ高崎のだるまに目が入ります」「こりゃあめでたいめでたい」「一人じゃないんだぞもう…」
-
プチ復活!思い出のロケ地を訪ねる小さな旅
「こちらは仲人 大泉さんは親父!」「だったら大分の竹田まで…」「初孫だねぇ」
だるま(高崎だるま)
・「群馬県達磨製造協同組合」公式サイト:https://takasakidaruma.net/
1. なまはげ
[秋田県]
ミスター(鈴井さん)の“積み荷”となった秋田県の名物行事の主役となる神の使者。「来訪神:仮面・仮装の神々」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産に登録されています。
番組では上記の「だるま」に次いで、というよりも、存在感という意味では最も際立った存在。巨大な面がミスターの背中に掲げられ、秋田県内では髪を振り乱して幅を利かせました。その後、大泉さんの提案によって差し替えられた放送最終夜のオープニング映像でも主役に。
また、2度目のカブの旅では前半戦の“積み荷が地味だった”との理由から、後半戦より「だるま」とともに再び召喚され“嫁取り”に同行、最終日の日南海岸「鬼の洗濯岩」にて出番が回ってきます。なお、本来の「なまはげ」は来訪神/神の使者であり、鬼とは別物です。
登場する企画
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72時間!原付東日本縦断ラリー
「泣ぐ子はいねぇがぁ」「降ろせぇー」「米屋…なまはげ 米食ってるぞ」
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原付西日本制覇
「この企画を待ってたのよ」「汚れ物はねぇかぁ」
なまはげ(面)
1. マルシン出前機
(マルシンでまえき)
最後のカブの旅でミスターの荷台に設置された食品運搬用の装置。登場したのは“日本そば・一般食堂用”の「1型」(重量14kg)。
これは“積み荷”というよりも、カスタマイズとしてミスターのカブにスタート時から装着。ミスターは全国のソバ屋の期待を一身に背負って走りますが、徐々にその重量と空気抵抗、背中への接触から走行に支障をきたしていきました。
そして旅の後半は、これの装着の有無を賭けたディレクターとの“早食い対決”が熱を帯びていくことに...
登場する企画
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原付日本列島制覇
「出前機付けてみた」「おもしろいだろ?」「マルシン マルシン マルシン」「マルシン マルシン マルシン」
マルシン出前機
1. 姫だるま
(ひめだるま)[大分県]
大分県竹田市「後藤姫だるま工房」が制作、販売する伝統だるま。
上述の“だるまの嫁取り”にて「だるま」の妻となり、ミスターの荷台に乗って“新婚旅行”へ。大泉さんにとっては“義理の娘”となりました。
レギュラー放送終了後のプチ復活企画では、大泉さんにとっては初孫にあたる四つ子を実家で出産します。
「水曜どうでしょう」登場もあって全国的に知られるようになり、現在は予約注文が数年待ちとなることも。同工房は番組ファンにとって聖地ともなっています。(訪問の際は事前に連絡をしてから)
登場する企画
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原付西日本制覇
「どんな娘でしょうねぇ」「あぁらぁ…これはぁお綺麗だぁ」
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プチ復活!思い出のロケ地を訪ねる小さな旅
「なにが姫だるまの子供ができました!よ バカ野郎」「泣かねぇ!っつってんだだから」
姫だるま(後藤姫だるま工房)
・「ごとう姫だるま工房」公式サイト:https://goto-himedaruma.com/
・「ごとう姫だるま工房」公式Instagram:https://www.instagram.com/himedaruma_goto/
1. 張子の虎
(はりこのとら)[島根県]
島根県出雲地方などで親しまれる虎を模した張子(型の外側に紙などを張り付けて成形)の郷土玩具/縁起物。作りは福島県会津地方の有名な郷土玩具「赤べこ」に類似します。
「水曜どうでしょう」2度目のカブの旅にて、“出雲郷土玩具 張子虎”として登場。小サイズのものが大泉さんのヘルメット上に、そして大きなサイズも購入され荷台に乗りました。
しかしその後、大サイズの親虎の方は、道中での不慮の事故によってこの世を去ってしまいます。
登場する企画
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原付西日本制覇
「のどかに揺れてるね」「あっあっ!」「ちょっとストップ…」「大泉くんちょっとこれ…」「いや…首が…」
張子の虎
1. 魚沼コシヒカリ
(うおぬまこしひかり)[新潟県]
米どころ新潟県魚沼地域を通過した際にはブランド米「魚沼コシヒカリ(吉兆楽)」も積まれました。ミスターが初めて荷台に載せた“積み荷”です。
計25kgの精米が札幌まで運ばれ、そして後の企画ではシェフ大泉の手に落ちてしまいます。
登場する企画
-
72時間!原付東日本縦断ラリー
「あぁ、スタートダッシュ遅い!」「米屋!」「どこ行くの?」「札幌」
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シェフ大泉 夏野菜スペシャル
「小松、魚沼産のお米をちょっと…」「それをなんですか?米のまま…」
魚沼コシヒカリ(吉兆楽)
・「株式会社吉兆楽」公式サイト:http://www.kichorak.com/
1. 出石そば
(いずしそば)[兵庫県]
兵庫県豊岡市出石町で食される郷土蕎麦(そば)。出石焼の小皿に蕎麦を小分けして食べる「皿そば」のスタイルで知られます。
番組では西日本の旅で食され、初日から大量のそば粉がミスターの荷台に載りました。
登場する企画
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原付西日本制覇
「押さえてる…ゴムのバンド、もうこれぎりぎりですから」「は…早いよね」
出石皿そば
・「出石皿そば協同組合」公式サイト:http://www.izushi.jp/sarasoba/
1. ジャックフルーツ
(Jack fruit)[ベトナム]
原付の旅は日本国内でのみならず、レギュラー放送最終企画“ラストラン”として海外・ベトナムの地でも行われました。バイクはそれまでの「ホンダ・スーパーカブ」ではなく、現地のレンタルバイク「ホンダ・ドリームⅡ」を使用。
この旅では、世界最大ともいわれる南国の果実「ジャックフルーツ」が大泉さんの“積み荷”に。炎天下の険しい道中で徐々に状態が変化していき、到着したその日のホテルで試食が行われました。
登場する企画
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原付ベトナム縦断1800キロ
「だいたい子供一人ぐらいの重量ございます」「ずいぶん…色変わってきてませんか?」「網がだんだんめり込んできてるような気も…」
ジャックフルーツ(パラミツ)
1. “嬉野くん”
(うれしのくん)

ベトナムの旅では、ついに人間までもが“積み荷”に。
トランシーバー紛失によって孤独な旅を強いられていたミスターの荷台に、カメラを担いだノーヘルの嬉野ディレクターが乗り込みます。(当時ベトナムでは違法ではなかった)
この2人乗りのバイクは“チーム40(フォーティー)”と名付けられ、難所「ハイヴァン峠」を爆走。担がれたカメラが大泉さんに向くことはあまりありませんでした。
登場する企画
-
原付ベトナム縦断1800キロ
「おおっと今来ました!」「物凄いスピードで!」「再び!チーム40(フォーティー)が!ポールポジションを奪った!」
“積み荷”総まとめ(一覧)
以下、番組に登場した“積み荷”を企画順にまとめ、一覧にしました。
なお、コスチュームや備品など“積み荷”とは呼ばれないものもあわせて掲載しています。
※<>内は設置箇所や状況です。各リンク先の個別記事にはより詳しい情報を掲載しています。
1999.06 72時間!原付東日本縦断ラリー |
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だるま
<大泉さん荷台> +小だるま<ミスター頭上> [群馬県] |
「達磨寺」で調達 「だるま屋かお前」「どこまで行くの?」「札幌」 |
安全反射ベスト
<2人とも装着> |
「三国峠」の夜道にて 「いいねぇ」「白バイ野郎」「ジョン&パンチ」 |
魚沼コシヒカリ※1
<ミスター荷台> +ステッカー<ミスター後頭部> [新潟県] |
5キロ×5袋=25kg 「米屋!」「どこ行くの?」「札幌」 |
上杉謙信公 旗印
“毘”<大泉さん荷台> [新潟県] |
「毘(びっ)」「ミスターのは何か米屋のね」「初荷みたいな…」 |
こけし
<大泉さん頭上> [山形県] |
「道の駅 あつみ しゃりん」にて調達 「ちょっと長い?」「そうでしょ?」 |
花笠
<だるまの頭上> [山形県] |
同じく「道の駅 あつみ しゃりん」で調達 「やっぱりウィリーみたいなことあったらだるま…」「危ないから」 |
なまはげ面
<ミスター背中> [秋田県] |
放送最終夜のOP映像でも登場 「泣ぐ子はいねぇがぁ」「降ろせぇー」 |
あきたこまち※1
<ミスター荷台> [秋田県] |
10キロ袋 「かなりスタートダッシュ遅いですね!」 |
ねぶた大扇子
<大泉さん背中> [青森県] |
「それなんだよ…」「ラッセーラー ラッセーラ」「風の抵抗か…?」 |
2000.04 原付西日本制覇 |
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出石そば(粉)
<ミスター荷台> [兵庫県] |
大量のそば粉 「押さえてる…ゴムのバンド、もうこれぎりぎりですから」「は…早いよね」 |
砂(鳥取砂丘)※2
<大泉さん荷台> +提灯<大泉さん背中> [鳥取県] |
「高校球児の気持ちがわかるよ」 |
提灯(玉造温泉)
<大泉さん背中> [島根県] |
「またまた民芸市のようになってきたけども」 |
張子の虎
<大泉さん頭上> +後に大サイズも購入<大泉さん荷台> [島根県] |
親虎(大サイズ)は後に交通事故に 「あっあっ!」「ちょっとストップ…」「いや…首が…」 |
ひょっとこ面
<ミスター後頭部> [島根県] |
ミスターの顔代わりに 「ひょっとこがずーっとこっち見てんだよね」「♪安ぅ来~」 |
出雲そば(乾麺)
<ミスター荷台> [島根県] |
「ひょっとこさん、すいませんね」「出雲そばおいしいっすね」 |
鳴き砂(琴ヶ浜)
<大泉さん荷台> [島根県] |
「張子の虎」の外箱に採取 「…砂屋さん?」「あっあぁーっ」「ミスターここだよ!」「念願の鳴き砂をやっと…」 |
↓後半戦は“積み荷が地味だった”との理由で前回の2トップを再び召喚 | |
だるま
<大泉さん荷台> +花笠<だるま頭上> |
“だるまの嫁取り”の旅へ その後「姫だるま」を嫁にもらって幸せそうな目が入る 「実はだるまさん…積む意味あるんですよ」「聞くところによればね、彼まだ独身と…」 |
なまはげ面
<ミスター背中> |
“嫁取り”は蚊帳の外だったが、日南海岸の「鬼の洗濯岩」で出番が 「この企画を待ってたのよ」「汚れ物はねぇかぁ」「これで全部かぁ!」 |
カメラ設置
<ミスター荷台> |
「関門トンネル」(人道)にて 「てっきり原付通れるものだと…」「原始的な方法ですけども…」「後ろにいる大泉くんを…」 |
姫だるま
<ミスター荷台> [大分県] |
無事縁談がまとまり、「だるま」の嫁に 「ホントに竹田美人で良かったね」「ある程度ヒゲがはえてても仕方ないと思ってましたから」「早速ということですけども新婚旅行の方に…」 |
2002.07 原付ベトナム縦断1800キロ |
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カメラ設置
<ミスター荷台> |
3日目出発時(ミスターは2日目にトランシーバーを紛失) 「ミスターの方の映像も交えながらカブの雑踏を見ていただきましょう」「孤独に負けないと…」 |
“嬉野くん”
<ミスター荷台> |
カメラを担いで “チーム40(フォーティー)”難所「ハイヴァン峠」を爆走 「ミスターにね今日…積み荷を」「ついに…」「嬉野くんです」「やりましたぁ」 |
ジャックフルーツ
<大泉さん荷台> [ベトナム] |
「ホイアン」で調達 その日は“最も過酷な1日”となる 「だいたい子供一人ぐらいの重量ございます」「…フルーツってことねぇだろうと」 |
金香炉
<ミスター荷台> |
「お線香入れるやつですか?はぁーん…」「このお香の台…どこにお香かなぁ」 |
ミスター
<ニャンさん運転> |
ホテルへの道に迷い、突然ニャンさん(通訳)が運転交代 ミスター完走ならず 「おっ…」「ニャンが…」「ミスターが、積み荷に…」 |
2010.07-08 原付日本列島制覇 |
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マルシン出前機
<ミスター荷台> |
スタート時から装着 後々これの有無を賭けた“早食い対決”が白熱 「なんでも積めるよ」「いいでしょ」「おもしろいだろ?」 |
カメラ設置
<マルシン出前機に> |
「箱根峠」越えの道中、水平を保つという出前機の特性をいかしてカメラ設置 「でもどぉですかね、一緒に斜めになってません?」「険しいねぇやっぱ箱根は」 |
岡持ち
<マルシン出前機に> |
4日目からファンにバレないようミスターはソバ屋(大泉さんは大工)に扮装 後に伊勢茶で満たした丼ぶりを入れて走行実験も 「岡持ちが新品でですね…」「岡持ちの乱反射」 |
旅館の浴衣コスチューム
<ミスター> |
「道の駅 水の郷日高川 龍游」でのカキ氷対決でミスターが負けたため 前日宿泊した「上御殿(龍神温泉)」の浴衣 「普通のソバ屋なんだけど」「より一層ソバ屋になった…」 |
スイカ、鹿の角
<大泉さん荷台> [和歌山県] |
“やっぱり各地の名物を積みたい”という大泉さんの要望を受け、「道の駅 しらまの里」にて調達 後に「萬波 MANPA RESORT」での“早食い対決”で使用 「我々精一杯ですこれが」「おもしろくしようなんて思ってません」「あいつが積めって言うからね…」 |
“おばちゃん”コスチューム(草木染のスカーフ)
<ミスター> |
スイカ対決でミスターが“勝った”ため「道の駅 もみじ川温泉」にて調達 “おばちゃん”は大泉さんを熱烈にマーク 「どこまで一緒なんだろうなこのおばちゃん…」「かわしますか?一回」 |
相生番茶
<マルシン出前機に> [徳島県] |
同じく「道の駅 もみじ川温泉」で調達 「これちなみにあの、藤村くんの家へのお土産です」 |
※1 魚沼コシヒカリ25kgとあきたこまち10kgで積載量(原付は30kgまで)を超過
※2 鳥取砂丘の砂の採取が自然公園法に抵触する行為と後に指摘され謝罪
まとめ
以上、このページでは「水曜どうでしょう」に登場した原付(カブ)の“積み荷”をご紹介しました!
カブに積まれてしばらく画面に映り続けるため印象に残りやすく、ファンの方にとっては真っ先に「水曜どうでしょう」が思い浮かぶようになってしまった土産物もあるのではないでしょうか。
その他、番組に登場した民芸品や道具・ツールなどの情報は、物/ツール【一覧】をご覧下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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