張子の虎

はりこのとら

基礎情報

張子の虎(はりこのとら)」は、島根県出雲地方などで親しまれる郷土玩具、縁起物。

張子(型の外側に紙などを張り付けて成形)で作られた虎で、首が揺れ動く構造になっている。

(※似たものに福島県会津地方の郷土玩具「赤べこ」がある。)

また、見かけ倒しの者や主体性のない者を指すことわざとしても使われる。

「水曜どうでしょう」では

  • 【原付西日本】前半戦の最終日に、“出雲郷土玩具 張子虎”として大泉さんのヘルメットの上に乗った。その後、大きなサイズのものも購入されて荷台に乗るが、この親虎の方は道中で不慮の事故に遭ってしまう。

「水曜どうでしょう」での登場シーン

原付西日本制覇

京都・金閣寺を出発し鹿児島を目指した原付(カブ)企画第2弾。

2日目の走行を終えて到着したのは島根県・玉造温泉。3日間というスケジュールの無謀さを改めて実感し、行ける所まで行って後日再挑戦という当然の結論に至る。

3日目(前半最終日)は、大泉さんのヘルメットの上に出雲郷土玩具「張子虎」、ミスターには安来名物どうじょうすくい「ひょっとこ面」を装着し、玉造温泉を出発。

「またまた民芸市のようになってきたけども」

間もなく訪れた出雲市では、早めの昼食の後、大泉さんの荷台に大きいサイズの張子虎が追加される。

大虎は存分に首を振りつつ、快晴の中しばらくカブの旅を共にした。

「この張子の虎ねぇ…一万五千円ぐらいするから」「ひょっとことそばとはわけ違うからねぇ」
振るねぇそいつは」

「のどかに揺れてるね」「気持ちよさそうだよ」「虎だってあのお店にいるよりかは…」
「おれの虎は海の方見てるかい?」「見てないねぇ」「違う違うって言ってるよ」

しかし、のどかな旅はそう長くは続かなかった。

「あっあっ!」
「ちょっとストップ…」
「どっかで停まっといて」


後続車からその光景を見ていたディレクターは、伝えづらい真実を伏せ、大泉さんに大虎との別れを勧めた。

「大泉くんちょっとこれ…」「えっ?」「いや…が…」「あぁっ
「もちろん見つけてくれたんでしょう?」「いやもう無いんだって大泉くん…もう無いの
「虎ってのはほんとにあっけない物だから」「これ何だよ…」「えぇっ」「違う…」「見るなって」
ヒゲじゃないかこれ
「僕らじゃないよ!…僕らじゃないよ」「黙ってなんか見てないよ!」「もう逝ってた…だってヒラヒラ飛んでたもん

涙を呑んで荷台から虎の胴体が外される。

「いいね…直せるもんなら直すよ僕だって」
彼は新聞なんだねぇ…基本的には」

それからは、寂しい旅路となった。

※水曜どうでしょうDVD第20弾「原付西日本制覇/今世紀最後の水曜どうでしょう」/北海道テレビ放送株式会社 より

カテゴリ:物/ツール

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