ホテル イスタナ
Hotel Istana Kuala Lumpur

「水曜どうでしょう」が宿泊した「ホテル イスタナ」についての情報ページです。
基本情報から番組での宿泊シーンまでを詳しく紹介しています。
「ホテル イスタナ」の基本情報

「ホテル・イスタナ(Hotel Istana Kuala Lumpur)」は、マレーシアの首都クアラルンプールの商業中心地に位置するホテル。
イスラム宮殿を思わせるデザインのホテルで、屋外プールも備える。
日本人スタッフが居るなど日本人観光客向けのサービスが充実していることも特徴で、日本人専用ラウンジ「IYASHI」では和食の朝食も食べられる。
「水曜どうでしょう」では...
- ジャングル探検に向かう前日に宿泊し、企画説明が行われるホテル。ジャングル(タマンヌガラ国立公園)へのツアーバスもこのホテルから出発する。
- 【ジャングル1】ではジャングル探検についての詳しい説明が行われる。
- 【ジャングルRE】ではダマされ中の大泉さんに本当の企画が明かされる。
「水曜どうでしょう」での宿泊シーン詳細
マレーシアジャングル探検
海外企画第4弾、マレーシアの国立公園(タマン・ヌガラ)でジャングル探検。
初日、夜にはマレーシアに到着。スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港から車でクアラルンプールのホテルへ。
車内では、名前が被ってしまったガイドの楊(よう)さんから「タマン・ヌガラ」についての説明が始まった。軽い調子で“2週間前ひとりガイドさんが死んじゃったよ”という恐ろしい事実が飛び出し、企画の詳細を聞いていない大泉さんの顔が強張る。
そうこうしているうちに初日の宿「ホテル イスタナ」に到着。とても立派なホテル。
「すごいですね」「いやいやいやいや」「これは素晴らしいな」
926号室にてトークが始まり、大泉さんの体調に早くも異変が起きていたことが判明。
ホテル周辺は商業中心地で、夜遅くまで楽しめるとのことだが、彼はそれどころではなかった。
「吐き気を催してますね」「下っておりますね」「徐々に進行しているなと」「企画聞いてない段階でこうですから」
「言いづらいな」
「じゃもう大丈夫なんですね?」「いけるんですね?」
「もうダメだ死ぬなと思ったら何かに食べられようと思ってます」
多少強引に本題へ。
すでに具合の悪い大泉さんには心苦しくも、野生動物が数多く潜むジャングルの詳細が少しずつ明らかになる。
「熱帯雨林 密林 ジャングル」
「マレーグマ」「マレートラ」「ゾウ…ゾウいるってかい」「あとあの、バクなんてのも」「オレの夢を食べきれるかな?」
「本来であればもう2,3か月前に聞いておきたいその…日程をね」「ここに来て初めて大泉くんに」「今日マレーシアを知ったわけですから」
マレーシア行きを札幌出発直前に知った大泉さんに、ここでようやく翌日からの具体的な日程が伝えられていった。
クアラルンプールからジャングルのあるタマン・ヌガラ(国立公園)へは、行くだけでも一苦労。ガイドの楊さんからは、泳ぎは大丈夫かという不穏な問いかけがあったようだった。
「うわ、ボート3時間…」「転覆…一回ぐらいはするよって」「なんだよここは…」「しょうがないじゃないだろ」
「3時間もワニのいる川を渡るんでしょぉ…おかしいよ」
そして話題は、企画の目的地でありメインイベント「ブンブン」(動物観察小屋)の説明へ。
「動物をしっかりと見たい」「いいものがあるんですよ」「ブンブン…?」
「歩きます」「6時間です」
「…毒ヘビ?」「毒サソリ?」「毒グモ」
「大小入り混じり」「野良(のら)ゾウがいるの?」「ぜんぶ野良です」
密林の中を長時間歩き、電気も通っていない小屋に宿泊するという行程は、文明のある土地を願っていた大泉さんを絶望させるには十分すぎる内容であった。
「…泊まんの?」
「あちゃーでたよ そらまずいよ…」「帰りてぇなぁ…」
「いやぁ…わりいけどだめだおれぁ…」
脱力状態の大泉さんへ向け、立て続けにディレクターから注意点が伝えられていく。
ヒルの話になると、それまで話を主導していたミスターも急に青ざめ、実物を想像して騒ぎだす。
ましてや後日、最も苦手なヘビから逃げまどう場面が本当に来るとは、この時は予想もしていなかっただろう。
「えぇ、デカイの?」「あダメだおれ~」「あぁあ~」
「ミスターねぇ爬虫類がダメなんだって」
「図鑑でも見れないもん…」「図鑑どころかあんた本物いるんだよ」
何はともあれ、大泉さんはとにかく体調を戻さなければならない。野生動物は弱った獲物を真っ先に狙う。
野生動物から身を守る武器だと言ってヘッドライトと虫よけスプレーを提示するディレクターにため息をつき、なんとかジャングルを楽しもうと翌日に備える一同であった。
そして翌日、ホテル前にてシートとサスペンションがおかしい大型バスに乗車。
引き続き朝からお腹を下しているフリース姿の大泉さんを連れ、いよいよ「タマン・ヌガラ」へ。
※水曜どうでしょうDVD第10弾「東京2泊3日70km/マレーシアジャングル探検」/北海道テレビ放送株式会社 より
ジャングル・リベンジ
ベトナム“ラスト・ラン”にてレギュラー放送を終えてから2回目の春、どうでしょう班は1年9ヶ月ぶりに本格的な旅に出る。シンガポールからミスターの行きたい場所をゆっくり巡って楽しむ旅企画。
しかし、後半の日程は全て大泉さんへのウソだった。
シンガポールでサッカーワールドカップの試合を観戦(“これは本当”)後、まだまだ大泉さんがダマされ中の“Day 3”、世界遺産「アンコールワット」を見に行く(“こっちはウソ”)ため列車にてマレーシア・クアラルンプールまで北上。
宿泊は見覚えのある立派なホテル。
6年前、かの忌まわしきジャングル探検の出発点となった「ホテル イスタナ」。
「1年9ヶ月ぶりの旅も、はや3日…」「旅ってこういうもんでしょ 死ぬほど食って寝る」
「こちらのホテル…」「我々以前も滞在したことがある」「そうなんだってねぇ」
「偶然…」
「…それが今や大泉さんこのガウン」「七年前があるから今があるんですよ」「僕だってねぇ皆さん最初っからこうじゃないんだよぉ」
まだまだ余裕が無かった男達が、おそるおそる身を投じた悪夢のような体験。思い起こせば当時大泉さんは体調を崩し、震えながらフリース姿でジャングルへと連行されていった。
それから年月を経た同じ場所で、彼は優雅にガウンを着て旅を楽しんでいるのだ。
「あのジャングル…」
「…あったねぇ」
一同“二度と行きたくない”と口を揃える「ブンブン」にて直面した恐怖の生物と各々の対応。
4人は強烈な印象を残した事件を振り返り、自分たちの成長を噛みしめていた。
が、実はそこには、まだあの一件について納得のいっていない男がいた。
「余裕がないからシカとトラを見間違うんだ」「冷静になればいいんだよ」
「いやいや…」「あれは…」「トラです」
「ミスターね…」「ミスターの醜態だよ」
「だけどミスターね あれはシカだよ」「トラなんかいないんだよあんなとこに」
藤村Dの“醜態”という言葉に反応し、ミスターの語気は徐々に熱を帯びて口論に発展していく。
彼はその期に及んでも、当時はトラと目が合い威嚇されたのだと言い張っていたのだ。
共に勘違い劇を繰り広げた嬉野Dにも見放されたミスターは、顔つきを変え、ここで信じられない言葉を発する。
「…だったら見に行きましょうよ」
「何をバカなことを言ってんだよミスター」
「トラいねぇつってんだろ」「いやだからトラだっつってんだって」
初めはその発言を笑い捨てていた大泉さんも、やけに真剣に話をし出すディレクターとミスターを交互に窺い考え始めた。
そして次第に事態を理解していった。
「…何とか言ってやれ大泉くん」「あぁ?」
「あぁそうかそうか…あれはミスター トラだよ…」「トラだよトラ」
「バカ言うな…」「トラいんのか?」「トラがいるね」
「ほいじゃ見に行こうよ」
必死の浅知恵も裏目に出て、口論は続く。
大泉さんの頭はまだ追いついていかない。
「アンコールワットなんかいいよ!」「ミスターがそこまで言うんだったら俺だってね…」
「ちょっと待って…」
「ブンブン行くよ!」
「誰がおまえゆっくり旅なんか…」「もう一回行くぞ」「おい言っとくぞ」「明日から食いもんこれだかんなお前」
二度と行くことはないと思っていたジャングルの動物観察小屋「ブンブン」。今度はなんと2泊、実際にトラやゾウが出るという「ブンブン・クンバン」(前回は予約が取れなかった)にも宿泊するということが知らされる。
気づくと大泉さんのガウンはバラバラにはだけ、ようやく追いついてきた嫌悪感をあらわに。出発前に行先を報告した親にも顔向けができない。
藤村Dはそれでもダマされていた時の言動を揶揄して火に油を注ぎ続け、この部屋で大泉さんは、初めてディレクターの首を絞めた。
「何がお前、タイに行ったら古式マッサージに行く!だバカ!」
「親父が言ってたんだよ…」「それにしてもおまえアンコールワットだけで何日いるんだ?」「親父のように考えろおまえも」
「いやぁ大泉くんは変わらないなぁ」
「…僕はずいぶんとショックを受けてるけどキミたちも行くんだぞぉ」「それでも僕がダマせればそれでいいの?」「こやってなに、オレが四十になっても五十になってもやる気?」
何も知らなかった頃の事をひとつひとつ思い返して腹を立てる大泉さんだったが、改めて考えると、ふと他3人の自己犠牲の精神に気がつく。地獄の動物観察に参加するのは、4人一緒なのだ。
この旅の間に31歳になる大泉さんは、とうとう観念した。
「いい誕生日にしろ!」
6年前に体験し、お互いの人間性が散々浮き彫りとなった洞窟「グア・テリンガ」にも再び赴くという。
大泉さんはもはや達観した表情で、それを“浪漫(ロマン)”と表現した。
「お待ちかねの、ジャングルです」
「よかったね、僕がダマされるとこも見てさぁ」「全道中思ってたんだろ?1年9ヶ月の間さぁ、大泉洋は調子に乗ってると…」
「騙されたぞ…しっかりと」
「ご心配いりませんよ、1年9ヶ月経ったって僕はこうですよ」「Mステに出たって僕はこうですよ」
その夜のベッドでは、藤村Dがうなされていたそうである。
翌朝のホテル前、2人は6年前と全く同じバス乗り場に立ち、そして本当の旅が始まる。
※水曜どうでしょうDVD第6弾「ジャングル・リベンジ/6年間の事件簿!今語る!あの日!あの時!/プチ復活!思い出のロケ地を訪ねる小さな旅」/北海道テレビ放送株式会社 より
参考リンク
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公式ホームページ「Hotel Istana Kuala Lumpur」
https://www.hotelistana.com.my/
カテゴリ:宿/ホテル
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